2014年10月18日土曜日

VDTOにおける「食育」にむけた現地調査(最終回)

 
 
 
2回にわたり現地調査の様子を報告してきました。プノンペンに滞在中、何度かミーティングを行いました。その中でARBAができることについて考え、話し合いました。この支援の発端は子ども達が細かったり、背が小さかったりというものからでした。しかし、具体的なデータがあるわけではありません。そういった中で先生と一緒に支援を行っていくのは難しいと考えました。そこで、まずは体重と身長を定期的に測り、どれだけ成長しているかを明らかにしていこうと形でまとまりました。
 
今回、調査できたのはVDTO校内で売っているものか、VDTO周辺で売っているものに限られます。今後調査を進めていく段階で普段子ども達がどういったものを口にしているのかを確認できると思います。その中で私達は何ができるのか。各家庭の事情に踏み込むことはできません。「お菓子やジュース、甘いものはダメ」ということもありません。ただ、VDTOの子ども達には食べ物が体を作っていく大きな要因だということを知ってほしいと思います。「健康」について考えたり、意識したりする機会をARBAVDTOにおいてお手伝いできればと思います。どんなことができるかはなかなか具体的に見えてこないですが、少しずつでもこの「食育」という支援を進めていきたいと思います。
  
(岩崎)

2014年10月16日木曜日

VDTOにおける「食育」にむけた現地調査②

前回の記事ではVDTOで売られているものを中心にご紹介しました。今回はVDTOで売られているものではなく、校内で子ども達が食べていたものを紹介していこうと思います


この子が食べていたのは日本でいうところのお弁当のようなものでしょうか。ご飯とおかずが一緒に入っていて、VDTOのまわりでも何軒かこれを売っているお店がありました。カンボジアの主食はお米。パンをごはんとして済ませることもあるそうですが、基本的にはごはんを食べているそうです。

VDTOの子ども達の中にも登校するときにお弁当を買ってきたり、あとでおうちの人が届けたりしてくれているなんて光景を滞在中よく目にしました。

滞在中にはパソコンの授業も行われていたのでその様子もご紹介します。

土曜日と日曜日に行われているパソコンクラスの授業風景です。両日とも生徒は7人ずつで授業が行われていました。先生が授業用のプリントを準備して子ども達は自分のレベルに合わせて作業していました。
子ども達の中には先生の目を盗んでパソコンでゲームをしていて怒られるなんて光景もありました。そういうところはカンボジアも日本も変わらないのですね。
そんなこともありましたが、集中して授業に取り組んでいました。
 〈続く(岩崎)

2014年10月15日水曜日

カンボジア・プノンペン市 VDTOにおける「食育」への現地調査


828日~92日でプノンペンのVDTOを訪れていました。ARBAが新しい支援のひとつとして考えている「食育」。VDTOを通して私達が何かお手伝いできることはないのかという考えのもと今回はその準備段階として現地調査を行いました。

 

 
まず1番最初に注目したのはVDTOに通うこどもたちが口にする食べ物。特にVDTO校内で売られているお菓子やジュースなどです。VDTO校内ではお菓子、ジュース、パンなどが中心に売られています。価格は全て500リエル(日本円で約13円)で子ども達は休み時間を利用して、おのおの好きなものを買って食べていました。
 このお菓子はクッキーの上にチョコレートがコーティングされていました。この他に、イチゴ味、キャラメル味の3種類が売られていました。1番人気はイチゴ味だそうです!









これはパンにアイスクリームがはさんであるものでした。アイス単品でも売っていましたが、だいたいみんなパンと一緒に食べていました。
 
VDTOでの調査で一番驚いたことはVDTO校内で売っているものが基本的に甘いものだということです。子どもだから甘いものを好むのかということは分かりませんが、子ども達は甘いものを口にしていました。

私自身も子ども達と同じものを食べてみようと思い、滞在中にVDTO校内で売られていたものは全部食べてみました。朝など時間がないときは、パンとジュースを朝ごはんとして食べていました。大人の私でも十分おなかがいっぱいになりました。値段も手ごろということもあり、子ども達が買う理由もなんとなく分かった気がします。

〈続きます〉  いわさき